麒麟がくる21話あらすじネタバレ(6月7日)「決戦!桶狭間」
麒麟がくる21話あらすじネタバレ「決戦!桶狭間」は、前回の麒麟がくる20話あらすじネタバレ(5月31日)「家康への文」の直後から始まる。
目次はこちら
母の文が元康に届く
十兵衛(明智光秀=長谷川博己)と左馬助(=間宮祥太朗)が尾張へと馬を走らせている頃、今川義元(=片岡愛之助)の大軍は、三河・岡崎城から尾張の東国境にある沓掛城まで進軍していた。
一方、先陣を命じられた元康(家康=風間俊介)率いる三河勢はすでに尾張に侵入し、織田方の丸根砦と鷲津砦の間をほぼ無傷で通り抜けて大高城(おおだかじょう)へ入った。
明朝、信長の援軍が来る前に丸根砦を攻め落とせとの命が義元から下った。
その元康の元に母・於大(みだい=松本若菜)からの文を菊丸(=岡村隆史)が届けた。
文は「この戦、勝とうが負けようが三河には何の利がない。この戦から手を引け」との内容だった。
菊丸も「今川義元がいる限り三河には日が当たりませぬ、何卒!」と懸命に説得する。
「これが母上の気持ちか・・」十六年間行き別れていたとはいえ、実の母からの直々の忠告。
しかし、この期に及んで今川に弓を引くなど出来ようか。
菊丸の話しでは、元康が織田側につけば、三河のものは三河に返すと信長が約束したという。
菊丸「何卒、今川様をお切りくださいませ。」
元康「三河勢と織田勢を合わせても、今川の大軍には到底及ばない。切り捨てられるのは、三河と織田ではないか。」
於大と菊丸の気持ちは分かるが、勝てる見込みがない戦をどうして家臣たちに命じられようか。
「今は義元の命に従うしかない。明朝、織田方の丸根砦を責める。」と於大に伝えてくれと、元康はつらさをぐっとこらえて菊丸に言った。
元康が攻め始めた
翌日(5月19日)の夜明け前(午前4時)、元康の軍勢は丸根砦への攻撃を始めた。
信長の軍勢はわずかな兵で、今川軍に対するしかなかった。
尾張の清須城、午前6時、家臣の梁田政綱(内田健司)の報告を信長(染谷将太)は険しい表情で聞いた。
梁田「元康が丸根砦を責め始め、水野様の説得は今のところ功を奏していない、引き続き説得するとのこと」
眉間にしわを寄せたまま部屋を一周し、広間の家老たちに籠城する旨伝えよと小姓に命じる。
信長「外に出ても勝ち目はない、籠城じゃ!!そう言え!」
帰蝶「籠城・・・・・」
信康がひらめいた
信長が何を思ったか幸若舞「敦盛」の一節を唄い始める
「有為の雲に隠れり~人間五十年、下天はの内をくらぶれば、夢幻のごとくなり、ひとたび生を受け・・・」
そこまで唄った信長は、何かひらめいた様子で突然「政綱!!!」と言って、地図上で兵数の計算を始めた。
信長の考えはこうだ。
今川は鳴海城に三千の兵を送った、そして鷲津砦に二千の兵を出した、そして大高城に二千の兵を出した。
2万ー3千ー2千ー2千=1万3千
となり、6,7千の兵が本軍から消えたことになる。
「父上がよう仰せであった。今川義元は用心深い故、地元駿河にはそれ相応の兵を残し東側の敵にも備えておると。
今川は総勢2万以上の兵と称しているが、水野殿は5,6千割り引いて考えたほうが良いと申された。」
すると、残っている今川勢は、1万3千ー6千=7千 となる。
「今川の手に今どれだけの兵が残っているか調べよ。
後ほど善照寺砦(ぜんしょうじとりで)で落ち合おう、わしも行く!」と梁田に命じた。
帰蝶「籠城では?」
信長「この城の中には今川に通じた者もいる。しばし籠城と思わせる。頼りになるのは、今砦で戦っているものたちじゃ。この者たちを善照寺砦に集めて一戦交える」
帰蝶「今川がもし大軍だったら?」
信長「・・・わしは死ぬ・・・そなたの父上ならこう申すだろう
『宿敵・今川義元が駿河からノコノコ出てきたのじゃ、討つなら今しかない。城の外の今川を討つ、それしか無いぞ』」
帰蝶「それでも負けたら?」
信長「死のうは一定(いちじょう)という。いずれ人は死ぬ。」
涙目になる帰蝶に、信長は会わせたい者が居ると言う。
それは、二つになる奇妙丸(後の織田信忠)という息子で、信長が吉乃(きつの)という女に産ませたのだった。
驚愕する帰蝶に、信長が黙っていたこと詫びた。
信長「ただわしたちには子がいない。それを皆が案じていた。織田家存続のためにやむを得ぬと思った。
わしが死んだら、あの子を育ててくれ。そなたにあずける。
わしはこの10年、そなたを頼りに思ってきた。
今もそうじゃ。尾張の行く末をそなたに任せる。許せ・・・」と帰蝶に言い残し、信長は足早に去って行った。
砦が陥落
丸根砦と鷲津砦は陥落した。今川勢の勝利に、元康軍が勝どきを上げる。
午前九時、信長は丸根砦と鷲津砦が落ちるのを尻目に見ながら、善照寺砦に向かった。
同じ頃、今川義元は、沓掛城を出発し、大高城を目指していた。(道中には桶狭間がある)
午前九時三十分、十兵衛と佐馬助がようやく尾張の清須城に到着。
十兵衛が帰蝶にあいさつすると、帰蝶は涙目で
「十兵衛よう来た、だが来るのが遅い。
来ていろいろ知恵を貸して欲しかったが、殿はすでに出陣され、もはや打つ手がない・・・」
十兵衛「織田軍の兵の数は?」
帰蝶「わからぬ・・・」
十兵衛「信長様の行きは」
帰蝶「善照寺砦じゃ。そこで今川と一戦交えると」
そう聞いた十兵衛は立ち上がり去ろうとする。
帰蝶「どこへ行く?」
十兵衛「お役に立てるかどうか分かりませんが、善照寺砦へ」と一礼して去っていく。
更に涙目になる帰蝶。
馬で急ぐ十兵衛に、亡き斎藤道三(=本木雅弘)の言葉が蘇る。
「あの男から目を離すな、信長となら、そなた、やれるやもしれん」
この回想シーンは、5月3日放送の第16回「大きな国」でした。何度も十兵衛が思い出す重要なシーンです。
⇒麒麟がくる16話あらすじネタバレ(5月3日)弟を殺害した高政に道三が怒る!
で詳しく書いていますので参照してください。
どれだけ兵の差があるの?
午前十時、善照寺砦に着いた信長が、佐久間右衛門尉信盛(=金子ノブアキ)に兵数を聞く。
右衛門信盛「丸根砦と鷲津砦から引き揚げてきた者を入れて二千五百ほど」
信長「来る途中に丹下砦で四、五百集めてきた。つまり三千じゃな。政綱、今川はどうじゃ?」
梁田政綱「今川はあちこちに兵を出しており、残るは七、八千かと」
信長「それでも倍以上か・・・」
梁田「今川は現在、桶狭間に差し掛かるところまで来ていて。おそらく、分散した兵を大高城へ集めて、一気に清須城を攻めるつもりかと。」
信長「その前に決着を着けねば。今川の本軍をもう少し減らす手立ては無いか?」
信長「大高城の元康の動きも気になる・・・」
信長「我らが義元の本陣を責めるとき背後を突いて来るとすれば、元康であろう」
午前十時三十分、戦いを終えた元康軍が大高城に到着し、鵜殿長照(うどのながてる=佐藤誓)から、元康が三河守(みかわのかみ)に任命され、名実ともに一国の主になった事を聞き知る。
元康「では、我々はこれにて」
鵜殿「待たれい!殿からのおげちがあったのじゃ!
信長が善照寺に入ったので近くの鳴海城の加勢にすぐ向かって欲しい」と。
元康「しかし、我らは一戦を終えたばかり、昨夜も兵糧を運ぶのに一睡もしておりませぬ。明朝までご猶予頂けませぬか。」
鵜殿「ならーん!すぐ行けとのご命令じゃ!!直ちに出陣じゃ!!!」と張り上げる。
怒りで立ち上がる家臣を制しながら元康が「皆、疲れ果てています、せめて一刻のご猶予を!」
「猶予などならぬ!!」と言う鵜殿に、怒りが込み上げる元康。
想定外の事態に兵を出さざるを得ない今川勢
午前十一時、桶狭間では今川軍が、食事に酒や踊りなどで休息している。
今川義元「なにー、中島砦から織田の軍勢が来る?どれほどの数じゃ?」
朝比奈親徳「三百たらずとのことです」
義元「その程度の兵なら、鷲津砦へ行った康朝(やすとも=朝比奈康朝)の兵を向かわせれば良かろう」
朝比奈親徳「それがまだ兵たちは鷲津砦にとどまっているとの知らせがあり・・・」
義元「まさか、乱取りを行うているのではあるまいなっ!」
朝比奈「康朝の兵だけではなく、他の兵も乱取りに走っているとのこと」
義元「愚か者めがあああ!!
敵が残した食い物や金目の物を漁るのは野盗と変わらぬゲスの振る舞いぞ!!
それだけは禁じたはずじゃああ」
朝比奈「申し訳ございませぬ。」
義元「やむを得ん。本軍から兵を出しその三百を始末いたせ!」
いざ桶狭間へ
午後0時、中島砦付近、今川軍の陣に織田軍が攻める。
梁田の報告「中島砦へ、佐々隼人正(さっさはやとのしょう=内浦純一)に三百の兵を繰り出させたところ、今川本軍から千人以上の兵を出して参りました。残るは五千余りかと。」
「よし!それならやれる!」と立ち上がる信長!
信長「よいか!この先の山沿いの道を桶狭間に向かって走る!
他の者に目をくれるな!狙うは今川義元ただ一人!義元の居所は塗り輿が目印じゃ!出陣!」
午後一時、信長が槍を手に外に出ると雨が降り、風も強く吹き始めた。
信長が天を仰ぎ「雨か、雨か!」と言うと、雷音が走った。
その頃、強風と雨に煽られた義元は、塗り輿に乗って、岩陰に移動する。
一方、大高城では、鵜殿が「元康殿、飯など食うておる場合ではない!
物見からの知らせじゃ!信長の軍勢が桶狭間に向かっている。直ちに兵を率いて桶狭間に向かい、信長を背後から攻めるのじゃ!!」と命令する。
元康「先ほどは鳴海城へ行けと言い、今度は桶狭間、我ら三河の者は桶狭間には参りませぬ。
本日はここを一歩も動きませぬ!!悪しからず!!」と言って、全員、拳で床を叩き始め、怒りを示す。
午後二時、桶狭間で休んでいる今川軍に、織田軍、毛利新介(=今井翼)の先陣が奇襲をかける。
「輿はどこじゃあ、輿に向かええ、輿じゃあ」と馬上で槍をさばきながら突き進む信長。
近くまで織田軍が迫っており、今川の家臣が、塗り輿から義元を出し、安全な場所へ守ろうと逃げる。
信長軍の勢いは止まらず、毛利新介が義元を見つける。
新介が「輿はここじゃあ、今川義元が居たぞお」と吠える。
この声を聞いて家臣と敗走に急ぐ今川義元。
十兵衛は馬を急がせる。まだ着かないのか?
ついに今川義元が
数人の兵で義元を守ろうとするが、毛利新介が次々に守りの兵を倒し、ついに義元と一対一になる。
毛利新介の槍に、義元は刀で対応する。
そこに側近の朝比奈親徳(=山口馬木也)が戻ってきて、義元を守ろうとする。
毛利新介は構わず義元に襲い掛かるが、朝比奈が邪魔をする。
朝比奈は毛利新介に、左わきを槍で一刺しされ身動きできなくなる。
朝比奈「殿~!!」
義元は刀で数人の織田勢を斬るが、多勢に無勢で膝に槍を受け、片膝をついて必死に抵抗する。
そこに朝比奈を刺した毛利新介が、高く高くジャンプし、槍を義元に突き刺した!
毛利新介「おおおお、おおおお!」
信長の所まで新介の雄たけびが聞こえる。
「今川義元の首を討ち取ったりー!毛利新介、今川義元を討ち取ったりーーー!!」×2回
十兵衛が信長に問う
一方、何かを思い夕日を眺める元康。
とある山道に十兵衛が立っていると、織田の騎馬軍が通る。
笑顔の織田信長が、十兵衛を見つけると「水を所望したい。」と言う。
無言でうなずき、水を汲み柄杓を差しだし、ひざまずく十兵衛。
喉を潤した信長は「勝ったぞ!」と言う。
十兵衛「おめでとうございます。お見事でございました。」
信長「褒めてくれるか?」
十兵衛「誰もが褒めるでしょう。海道一の弓取り・今川義元を討ち果たされたのです。」
信長「・・・昔、父上を裏切った男の首を獲って帰ったことがある。
父上はわしを褒めなかった。余計な事をするなと叱りつけられた。
わしは何をしても褒められぬ。子供のころから誰も私を褒めぬ。母上も兄弟でも・・・
十兵衛「帰蝶様が褒めましょう。」
嬉しそうに信長が言う「帰蝶は何をしても褒める、いつも褒める。あれは母親じゃ。」
「・・・また会おう」と言い残し、馬に乗る信長。
遠ざかる信長に「今川を倒し、次は何をなさいます?」と問いかける十兵衛。
振り返った信長は「美濃の国を獲る。美濃は帰蝶の郷じゃ。
美濃を獲って帰蝶を喜ばせてやる。」
真剣な眼差しで「そのあとは?」とさらに信長が聞く。
「そのあと?」としか言わず、無言で信長は去っていった。
信長は元康の処遇をどうしたか?
駿府では、東庵(=堺正章)が「ここでの療治もこれまでか。そろそろ京に戻るか。
今川様は討ち死にをされた。潮時かもしれん。元康さまは無事に帰ったら将棋を指そうと言っておったが、もうよかろう。」と駒(=門脇麦)に話しかけている。
駒「元康さまから文をいただきました。戦が終わってお母上にお会いになったそうです。
お母上は泣いてばかりで元康様も泣いてしまい、上手くお話ができなかったそうです。」
東庵「さもあろう。十六年ぶりに会ったのだからな。」
駒「織田信長様の考えがいろいろあって、元康さまは他の今川の方とは違う扱いになり、何とか三河の岡崎に戻れることになったと。」
東庵「そうかそれは何よりじゃ・今までお育てになった源王尼様も大喜びであろう。よし、では我らは京へ戻ろう、どうじゃ。」
駒「はい。発つ前に会っておきたい人が居ます。もう一度お灸をすえて欲しいと言われてる人が居て・・」
東庵「うん、あの奇妙な薬を作るじい様か」
駒「はい」
老人の家にて。
芳仁「そうか。京へ戻るのか」
駒「また来ますよ。」
芳仁「駒さんにはお世話になった。これを駒さんに渡す。誰にも教えたことが無い薬の作り方じゃ。駒三位だけ教える。」と丸薬の製法が書かれた紙を駒に渡す。
駒「芳仁さん、これ・・・」
芳仁「持ってけ、どれも安く手に入る薬草ばかりで元手はかからん。だが、何にでも効く薬じゃ。いつか作ってみるがよい。皆が喜ぶ・・・」
紙を手にしながら老人の家を出ていく駒。
馬で帰りを急ぐ十兵衛が回想するシーン。
道三「大きな国を作るのじゃ。誰も手出しができん、おおきな国を!」
となら大きな国を作れるかもしれない!と思ったのか、希望に満ちた表情の十兵衛!!
あれっ佐馬助はどこに置いてきたんだ!!!
次回、麒麟がくる22話ネタバレあらすじに続く。
前回の内容は⇒麒麟がくる19話あらすじネタバレ(5月24日)「信長を暗殺せよ」
「麒麟がくる」カテゴリーの関連記事