麒麟がくる6話あらすじネタバレ「長慶・久秀を救え!」2月23日放送分
麒麟がくる第6回「三吉長慶襲撃計画」2月23日放送分は、5話に引き続き天文17(1548)年秋。
⇒麒麟がくる5話あらすじネタバレ!光秀「本能寺」で運命的出会い!?
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三好長慶が細川晴元を凌ぐ力を持つ
権勢を誇っていた細川晴元の権力が足元から揺るぎ始め、京の都は不気味な静けさに包まれていた。
その原因は家臣・三好長慶の謀反であり、摂津の越水城を本拠にして勢力を伸ばした長慶の軍事力は主君・晴元を上回るまでになっていた。
今まさに、細川晴元と三好長慶の暗闘が、京で繰り広げられようとしれいた。
晴元と長慶は一触即発か
公家衆との連歌の会に出るために、摂津から忍んで京にやってきた長慶を、松永久秀が人者の本殿脇の館で迎えた。
長慶が今日の様子を訪ねると、明日にでも摂津で兵を挙げて京へ攻め込むのではと疑心暗鬼になっていると、久秀が話す。
晴元の胸の内を知った長慶は、これまで何度も人を裏切り、また裏切られてきた晴元が人を疑うのは習性だと断じる。
側近たちに焚きつけられた晴元と長慶との関係はいまや一触即発。
鉄砲を分解した伊平次から聞いた噂は!?
東洞院の本堂で明智十兵衛(光秀)は、刀錬治の伊平次が分解した鉄砲を眺めていた。
銃身の内部を見ると思わず、「美しきものじゃ」とため息をもらした。
それを聞いた伊平次は、「これを見て、美しいとおっしゃったのは、あなたと松長様だけです。」と答えた。
松永久秀は、常々、人が工夫を凝らしたものはみな美しいと語っていた。
だが、伊平次が心配そうな顔をしたので、そのわけを訊くと、「自分が通っている遊女屋で久秀と長慶が討たれるという話を聞いた。」という。
隣の部屋から聞こえた武士らしき声は、万里小路(までのこうじ)家で行われる連歌の会で、長慶と久秀の二人を斬る、というものだった。
鉄砲を元通りに組み立てながら伊平次が、連歌の会は、今日の昼だと教えると、光秀は思いを巡らせたのであった。
十兵衛が三渕藤英に暗殺計画を伝えるが断られる
そのころ、三渕藤英の館では中庭にある能舞台で「敦盛」が演じられ、お忍びでやって来た将軍・足利義輝も熱心にみていた。
そばには、三渕藤英、藤孝兄弟や、その家臣たちの姿もあった。
近い衆に耳打ちされた藤英が、館の小玄関に行くと十兵衛と伊平次が待っていた。
十兵衛は久秀の宿泊先に赴いたが誰も居なかったので藤英の館を訪れたと、断りなしの非礼を詫びた。
そして、きょうの連歌の会で、長慶と久秀を討つ計画があることを十兵衛が告げる。
藤英は驚いていなかったが、弟の藤孝は「すぐに参らねば手遅れとなりましょう」と兄を促した。
しかし、藤英は応じなかった。
将軍・義輝に仕える藤英にとって長慶と久秀は去年まで血を流して戦ってきた相手であり、所詮は細川勢の内輪もめと考え、藤英は手を出さないと決めた。
一方の弟・藤孝は、今は、長慶・久秀と連携して細川晴元の地盤を崩すべきだと主張する。
だが藤英は、今回の件は、晴元が画策して家臣の長慶と久秀を討つ、いわば、細川家の内輪もめなのだと訴え、はやる藤孝を制した。
さらに十兵衛には、我らが動けば、すなわち将軍のご上位と受け止められるので、この件は強力できないと言う。
十兵衛の父の教えとは!?
十兵衛は失望し、幼いころに父から教えられた話を藤英に語る。
将軍は武家の棟梁で武士の鑑であり、武士を一つにまとめ、世の中を平和にできる存在であると。
さらに将軍のおひざ元である京でその家臣同士の争いを鑑み、将軍・義輝に争いごとは控えるように進言して欲しいと訴える。
悲壮な訴えではあったが、藤英が要請に応じなかったので十兵衛は館を後にした。
忸怩たる思いで十兵衛を見送った藤孝が、奥に戻ろうとすると、義輝の姿があった。
二人の会話を聞いていた義輝が「あの者の後を追え」と命じると、藤孝は走って下がった。
十兵衛の後を、武装した藤孝と家臣たちが追いかける。
追いついた藤孝は、小手などの武具を十兵衛に手渡し、「兄も参ります、急ぎましょう」と告げる。
十兵衛は、身の引き締まる思いがした。
三好長慶と久秀が襲われる
万里小路家の館では、公家たちが連歌を楽しんでいる中に、三吉長慶もいた。
だが、側近の松永久秀は髄身所で居眠りしている。
その頃、館の南にある門では怪しいぶちたちが車宿の裏手で息をひそめていた。
そこに、連歌の会を終えた公家たちや長慶が談笑しながらやってきた。
控えの間で目を覚ました久秀が、部屋にいたはずの家来が居ないのに気づき、様子を見に部屋を出ようとすると血まみれの家来が飛び込んできた。
そして、彼らを追うようにしてやってきた刺客たちが久秀に斬りかかった!
十兵衛たちは間に合うか!?
久秀は、刺客の一人を斬り、部屋の外へ逃げた。
一方、長慶は公家たちに別れを告げて南門に向かったが、家来たちが居ないので不審がっていると、髄身所では久秀に刺客が斬りかかってきた。
久秀は刺客を刀で突き、「殿、お逃げください!門の外に馬が!!」と叫んだ。
逃げる長慶を刺客が追ってきた。
だが刺客たちの前に十兵衛と藤孝が立ちはだかり、斬り合いになった。
十兵衛たちのおかげで無事に脱出できた長慶と久秀は「この恩、忘れぬ!」と告げると、久秀は長慶の後を追って万里小路家を後にした。
刺客たちもこれを見て、姿を消した。
負傷した十兵衛が駒と再会
刺客を撃退した十兵衛は、肩に深い傷を負っていたので三渕の家臣・貞永に、京に戻っている望月東庵の所に連れて行ってもらうことにした。
東庵の診療所は、路地の奥にあり、貞永が様子を見に言ってる間、座って待っていた十兵衛は、痛みで意識を失いそうになる。
小さな家から駒が出てきた。十兵衛は、肩の激しい痛みで意識朦朧となり、倒れる。
「十兵衛さま・・・」
昨晩、十兵衛が東庵の診療所の隣に家を建てる夢を見ていた駒にとって、信じがたい再会だった。
駒が抱き留めてやったが、十兵衛は意識を失って闇に落ちてしまった。
布団の中の十兵衛が目を覚ますと、駒に呼ばれて東庵がやって来た。
「思いのほか、肩の傷が深く命の心配もあったが、熱が下がってもう大丈夫。あとはどのくらいで傷がふさがるかじゃ。」と。
東庵から、自分を二日間もつきっきりで駒が看病していたと聞くと、十兵衛は、心が熱くなった。
駒にとって、十兵衛のそばにいるだけで心が満たされていたのだった・・・
藤孝が会いに来て未来を語り合う
10日後、診療所に居る十兵衛を、細川藤孝が訪ねてきた。
松永久秀が命の恩人・十兵衛へのお礼にと「水あめ」の壺を託したのだった。
細川藤孝は、「京で鬼か蛇かと恐れられる久秀と簡単に親しくなった明智殿は不思議な方だ、美濃に置いておくにはもったいない。あなたのような方が我々の味方になって欲しい。しばらく、京にいて欲しい。」と頼んだ。
十兵衛は、そうはいかない。美濃も京と同じだ。
美濃の柱だった守護の土岐家が力を失い、家臣がバラバラなのを、斎藤利政(道三)がかろうじて美濃を一つにまとめているが、家臣が皆従っているわけでなく、十兵衛自身も何かが違うと感じていた。
しかし、みなが一つにまとまるための方法が分からなく、美濃に戻って考える必要がある。
「5年先か、10年先か分からぬが、美濃が一つにまとまった際には、美濃を挙げて藤孝殿を支えます」と頭を下げる十兵衛。
十兵衛の想いに感服した藤孝は、「分かりました。争いごとを納め一つになった諸大名が京へ上って将軍家を支えるなら、世は平らかになるはず。我らはそれを待ちます。」
さらに「それまで戦うほかない。」と言い、藤孝と十兵衛が深くうなずき合う。
互いの想いを確認しあったのだった。
マムシが戦を始めた!?
そこへ、東庵が「十兵衛さま、戦じゃあ」と大声をあげて知らせに来た。
山城守(斎藤利政)様がまた戦を始めたと美濃から戻ったた油屋に聞いた東庵。
斎藤軍が大柿城(大垣城)へ攻め入り、敵は尾張の織田信秀様だった。
前回、利政(道三)に脅され、信秀の病状を密かに知らせた東庵は、両者の戦の始まりを、たいそう嫌がって十兵衛に知らせた。
「織田方と!?」と驚く十兵衛。
天文17年の末。美濃の斎藤利政は、西美濃にある大柿城を吸収した。
かつては利政が抑えていた城だったが、現在は、尾張の織田信秀の手に渡っていた。
大垣の一帯は、豊かな土地と交通の要所であり、利政は何としても取り戻したい城だった。
戦に勝ち、大柿城を奪い返した斎藤利政は、不敵な笑みを浮かべる。
十兵衛が駒と美濃へ向かう
一方、十兵衛は駒とともに美濃に向かっていた。
駒が美濃までついてくるのは大げさすぎるから、もうここまででよい、京へ戻るようにと駒に言う。
しかし、東庵から美濃までついていくようにと言われた、戦も終わり、美濃に大事が無かったのだからあわてて帰る必要はない、どうしても京へ帰れと言うなら、十兵衛さまも京へ戻ってくださいと言われ、それは困ると十兵衛。
では、美濃まで行きますからと、十兵衛の前をスタスタ歩いていく駒に、力なく「・・・はい」と答えるしかなかった十兵衛。
暗くなり、小屋らしき場所で火をおこす十兵衛に駒が、藁を1枚見つけてきて差し出した。
駒は自分は犬のように体が温いから、藁は不要ですと十兵衛を気遣う。
時間が経ち、藁に包まりうとうとしていた十兵衛は、風が強くなってくると、駒に、こちらに来て藁に入ってくれ、そうしなければ眠れない、早う入れ、と声をかける。
入ってきた駒に藁をかけ、駒の肩を温めるように抱く十兵衛。
駒は、東庵に引き取られる前、5,6歳のころから、いろは太夫という旅芸人について、各地をまわって暮らしていたと打ち明ける。
「それで今様を?」と十兵衛が言うと、駒は今様(いまよう=現代風)の歌を歌うのだった・・・
麒麟がくる7話あらすじネタバレ「十兵衛がマムシの怒りを買う!」の巻に続く。
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