麒麟がくる7話あらすじネタバレ「十兵衛がマムシの怒りを買う!」の巻
麒麟がくる第7回は、前回(6回)十兵衛が京で負傷した後の話しから始まります。
天文17(1548)年11月末。
美濃の斎藤利政(道三)が西美濃にある大柿城(大垣城)を攻めた。
この城はかつて美濃に属していたが、尾張の織田信秀に奪われた過去があり、利政にとってはなんとしても奪還したかった。
「斎藤軍襲来」の知らせを受けた織田信秀は、大軍を率いて大柿城へ向かい、背後をつこうと攻撃したが城は利政の手に落ちた。
信秀軍の敗因は、一族が割れたことだった。
清州城の守護代・織田彦五郎が戦の最中に、信秀の古渡城を責めたのだった。
これにより信秀は大柿城をあきらめ、古渡城へ引き返さざざるを得なかったのだ。
目次はこちら
織田信秀は手に負えない敵に囲まれていた!?
12月末、尾張の古渡城の居室で織田信秀は、家老の平手正英と東海の国々の地図をにらんでいた。
尾張の敵は、駿河、遠江の今川義元、美濃の斎藤利政(道三)、そして清州城の織田彦五郎で、最も手に負えないのが、彦五郎だった。
身内なのに、なぜ横槍を入れてくるのか、信秀は理解しがたかった。
平手政秀は、殿への嫉妬だと言うが、彦五郎にしてみると、信秀が交易の要である、津島と熱田を抑えて尾張の富を独占しているのが面白くなかったのであった。
次に、手に負えないのが、今川義元だった。
今川は領土的野心が旺盛で三河、尾張への侵攻を常に企てていた。
そこにもってきて近頃、体調が思わしくない信秀は、二つの敵なら両手で始末をつけられるが、3つ目の敵は美濃の斎藤利政(道三)であり、自分の手に余る。
利政と和議を結ばなければ、先は見えない。
「ほかに妙手はあるか?」と信秀が、政秀に聞くが返す言葉はなかった。
十兵衛と駒が帰ってくる
明智城の居室で、牧と碁を打っていた明智光安は、利政から帰蝶の件で相談を受けて悩んでいるという。
しかし、答えが出るわけではなかった。
そこにやってきた近習が、十兵衛(光秀)が京から無事に戻り、明日には明智荘に帰ってくると告げた。
翌日、十兵衛が駒をともなって、明智荘に戻ってきた。
駒の手当てを受ける光秀に牧が、大きな傷を負っていながら何の連絡もくれなかった事を咎めると、心配されるからと十兵衛が返す。
そんな母と子の姿が駒には微笑ましく映った。
そこに使用人の常の声がして、帰蝶がやってきたと告げる。
帰蝶は十兵衛にプンプン、駒にはルンルン
帰蝶は乗馬姿で、館の入り口の土間で待っていた。
出迎えた牧が、帰蝶がやって来たわけを尋ねると、十兵衛の館の近くに鶴の群れが飛来してくると聞き、見に来たついでに立ち寄ったと。
奥から出てきた十兵衛は、鶴の飛来地はもっと先だから、急がないと稲葉山城へ戻れないと教える。
十兵衛が帰ってきた事を知らなかった帰蝶は「稲葉山城;へ戻ったのなら、私に一言挨拶に参っても苦しうなかろう」と不満げに言う。
恐縮する十兵衛を見た牧は、駒が京から来ていると帰蝶に告げる。
すると、帰蝶は光秀の前を通り抜けて、駒の居る今へ急ぎ足で向かった。
後を追うとする十兵衛を牧が呼び止め、今すぐ光安に会いに行くようにと言った。
帰蝶は駒に合うと、足を投げ出して片足の裏を見せる。
昨年、タニシを踏んだところが駒の治療で治ったことを見せたのだった。
織田との和議の中身は!?
光安の館に入った十兵衛は、居室に通された。
手招きした光安が「実は、尾張の織田信秀が殿のもとに使者をよこし、和議を致したいと申しいれてきた」と言うと、十兵衛は目を輝かせた。
光安は和議の中身を語った。
今川の脅威や、織田家の内紛があり、美濃を敵に回すことは得策ではないので、織田側は和議の条件として、嫡男・信長の嫁に帰蝶を輿入れするように願い出た。
それを受けて、利政(道三)が、信長への輿入れを伝えると、帰蝶は即座に断り、それから口を利かなくなったと。
そこで十兵衛に、帰蝶の考えを探って欲しいというのが、光安の頼みだった。
分かりやすい!?帰蝶と駒
十兵衛は、館に戻り、帰蝶と向き合った。
十兵衛は尾張への輿入れの話をしようとするが、逆に帰蝶は1年前に嫁がされた話を持ち出して、「尾張などへ嫁に出してはならぬ。・・・皆にそう申してほしい」と嘆願する。
居間にやって来た牧は茶を飲みながら駒と話した。
帰蝶から輿入れの噂話を聞いたと駒が伝えると、「国の大事ゆえ、軽々しう口の端に乗せることは控えねばなりませぬ」と牧がたしなめる。
そして、女子はしかるべきお方に嫁ぎ、子を産み、育てなければならない、それは帰蝶も駒も同じだと付け加えた。
だが、駒は身分の違いや暮らしぶりの違いによって思いを遂げられない女もいると訴える。
そこに浮かない顔をした十兵衛が入ってくると、駒がぱパッと目を輝かせて、菓子を手渡した。
十兵衛が菓子を頬張る姿をうれしそうに見ている駒を見て、牧はその思いを察して複雑な気持ちになった。
十兵衛が利政の怒りを買う!?
稲葉山城にやって来た光安と十兵衛は、利政が居る居間へ向かった。
途中、光安は帰蝶の言葉をそのまま利政に伝えるように指示し、「そなたの意見など一分たりとも加えてはいかん」と念を押した。
広間に入ると、利政がむっつり顔で爪を切っていた。
明らかに機嫌が悪いと見える。
人を説き伏せるには、まず自らが、それが正しいと思う事が大事だとばかりに、利政は光安と十兵衛の機先を制した。
帰蝶の件をまず光安に尋ねると、和議の為ならやむを得ないと帰ってきた。
十兵衛には、何でも思うところを申してみよと言った。
「織田へ嫁がれるということは・・・人質として行かれるという意味があろうかと・・・」
しかし、再び戦になれば、まず初めに斬られるのが人質と、十兵衛は難色を示した。
すると、利政は娘を犠牲にしてまで尾張と和議を結ぶのは、美濃にとって価値があるからだと返した。
だが、どうしても納得できない十兵衛が帰蝶の説得は自分には無理だと答えると利政の怒りを買ってしまい「用はない!帰れ!」と怒鳴られてしまう。
十兵衛が広間を出ていくと、利政は光安をにらみつけて「十兵衛を呼び戻せ!」と命じた。
麒麟がくる8話あらすじネタバレに続く
「麒麟がくる」カテゴリーの関連記事