「心の傷を癒すということ」2話:誰もが心の傷を抱えていたのか?
「心の傷を癒すということ」2話では神戸に悪夢をもたらし大震災に胸が痛みます。
やり場のない憤りを受け止める精神科医と人々のふれあいを心で感じましょう。
「心の傷を癒すということ」2話のあらすじ、感想、再放送と見逃しても動画視聴できる方法も紹介します。
目次はこちら
「心の傷を癒すということ」お再放送・動画視聴まとめ
1月25日(土)にNHKで放送された「心の傷を癒すということ2話」の再放送は
①1月30日(木)AM2:00-2:49(水曜深夜):NHK総合
②1月29日(水)AM9:50-10:39:BS4K
NHKオンデマンド、GYAO!ストアでは、各話220円でレンタル配信されています。
おすすめはU-NEXT!
U-NEXTもレンタル配信ですが、31日間無料登録でもらえるポイントで今すぐ「心の傷を癒すということ」2話が見られます!
「心の傷を癒すということ」2話あらすじ(ネタバレ含む)
「心の傷を癒すということ」2話「僕たちの仕事」は、阪神淡路大震災の直後のシーンから始まります。
その戦後初めてになる大都市直下型大地震は6434人もの命を奪いました。
1995年1月17日、精神科医の安(=柄本祐)は倒壊を免れた勤め先の病院に行くと凄まじい光景が広がっていました。
廊下に埋め尽くされた被害者を寝かせたベッドと子供の泣き叫ぶ声に安は驚きます。
その安を見つけた医師の北林(=浅香航大)が「ご家族は?」と声をかけてきました。
幸い神戸に住む安と妻・終子(=尾野真千子)と娘は無事でした。
安は北林の家のことを聞きますが昨日から当直だった彼は「わかりません」と言いすぐに呼びかけてきた看護師のもとへ行くのでした。
震災の被害者に奔走する医師たちに、安は受け持つ患者を見守るだけで動けない立場を「申し訳ない」と感じてました。
病院に泊まることにした安は終子に「バスが動くようになったら大阪の家に行ってくれへんか」と神戸を出るよう促しました。
そのあとニュースで増える犠牲者の情報を聞く安は親友で医師の湯浅(=濱田岳)が気になります。
動かずにはいられない安は湯浅を探しに避難所を訪ねます。
すると、白衣を着た湯浅は無事で、感情的になり声を詰まらせます。
病院に戻った安は訪問してきた新聞記者の谷村(=趙珉和)の話を聞きます。
谷村は「精神科医として被災地の状況の内側を書いてほしい」と、安に記事を書くことを頼みました。
安は避難所で見た悲惨な目に遭う多くの人々を前に、記事を書くことが不謹慎だと思いました。
しかし、「理由がいっぱいあんのはないのと同じか」と呟く安は谷村の頼みを受けることにしました。
少しでも被災者の力になろうと考える安は北林と避難所の朝日小学校を訪ねます。
ですが避難所にいる被災者は余裕がなく心のケアを専門とする安たちを疎んじました。
一方、大阪の安の実家に身を寄せた終子は、すぐ隣の破壊された神戸との差に違和感を感じてました。
そんな終子が安の母・朴(=キムラ緑子)と公園にいた時、彼女たちの話を聞いた女性が話しかけてきました。
「あれ、罰が当たったんやと思うわ」と神戸のことを言う女性に終子は傷つくのでした。
避難所に通う安は、看護師・新島(=平岩紙)から震災で助けられなかった赤ん坊の話を聞かされます。
そこに被災者の男性が新島に「トイレが汚れてる、はよ洗え」と横柄な態度で掃除するよう当たり散らします。
それに安が注意しようとしますが新島は男性に刺激を与えないよう従いました。
徹夜続きの多忙な日々を送る安は、家族ともろくに連絡がとることができませんでした。
そんなある日、弟の壮介(=上川周作)から終子が倒れたことを聞いた安は、すぐに実家に戻ります。
終子が震災ストレスから倒れたことに、安は大阪に帰らせたことを謝ります。
終子は「この子に何かあったら生きて行かれへん」と娘を優先した判断から許します。
とはいえ、、少しの揺れに怯える自分と、震災をしらない大阪の人との温度差を感じている終子は「神戸にいたかった」とこぼします。
終子の気持ちを知った安は神戸に戻る事を決め世話になった父・哲圭(=石橋凌)に挨拶に行きます。
壮介から哲圭のビジネスが傾いていることを聞いていた安は、父の力になろうとします。
しかし、哲圭は「お前に心配されたくないわ、帰れ」と怒鳴り、安を引き下がらせるのでした。
避難所に戻った安は、震災で助けを求める声が頭からなれない結城(=谷村美月)の相談に乗ります。
また、安に懐く阪神タイガース好きの少年が「地震ごっこ」をしてるとの大人の苦情に、安は子供らの傷ついている心を被災者に説明しました。
そんな中、記者の谷村が安の前に現れます。
谷村は泣き崩れる被災者の写真を撮ったことに罪悪感を感じてました。
そのことを「僕がやってることはこんな仕事か意味が無いんじゃないか」と安に話します。
「ありますよ」と谷村の行動を肯定する安は震災を忘れさせないために必要だと彼を勇気づけました。
翌日、安は阪神ファンの少年と一緒に水を運んでいました。
安は震災のショックを隠す少年が「祖父に弱く思われる」と言われたことに「弱いってええことやで」と語りかけます。
優しく話しかける安に少年は「まだ見つかってへんねん、おじいちゃん」と心の奥に隠した気持ちを打ち明けるのでした。
安たちが外に出ると、地震ごっこを叱った大人たちが、子供のためにグランドの荷物を片付けてました。
そのグランドで安は子供たちのキックベースに参加しボールを大きく蹴り上げる少年に拍手を送るのでした。
「心の傷を癒すということ」2を観た感想
「心の傷を癒すということ」2話は生々しい震災直後の被災者の様子と演出が胸に刺さりましたね。
まず、神戸に甚大な被害をもたらした大地震後の映像に当時の記憶が蘇りました。
うねる高速道路や赤々と燃える炎、がれきの震災の恐ろしさが伝わります。
その被災者の心情を演じるキャストの迫真の演技も見事でしたね。
心配する北林に「あんたもここで寝てみなさい」ときつくあたる女性や、新島に絡む男性などに切羽詰まった状態を感じます。
そして、両親を家屋の下敷きになり亡くしたという人から、逆に被害がないけど申し訳ない気持ちになる人など、リアルな台詞に胸が苦しくなります。
その様子をいろんな表情で伝える柄本祐さんの演技は素晴らしかったですね。
聞くに堪えない惨状に目を細めたり、大勢の被災者たちに目を吊り上げたりと変化する目にその出来事が強く感じられます!
また、濱田岳さんとの再会の演技は見所ですね。
「お前、大変やったな」と感情が高ぶり声が裏返る柄本祐さんに胸がキュッと詰まりますね!
それに濱田岳さんのすすり泣く演技が涙腺を強く刺激します!
続けて声を詰まらせながら「・・・生きてるだけで」という台詞がとても重く心に残りました。
被災者だけでなく記者や親族の心情が描かれてるところも注目したいですね。
苦しむ被災者にカメラを向けたまま葛藤する谷村。
大阪での自分と周りの差に孤独を感じる終子。
二人とも悪くないのに酷い仕打ちが悲しい。
そんな二人だけでなく終子に酷い言葉を浴びせた人の気持ちも察する安が非常に優しいですね。
柄本祐さんの弱弱しくゆっくり話しながら相手を見つめる演技がマッチしていて心が救われます!
最後に、辛い大震災を映した「心の傷を癒すということ」2話に、忘れてはいけない過去と感じました。
2話の視聴者の感想
「心の傷を癒すということ」2話の実話を思わせる内容に視聴者の震災に対するコメントがSNSに殺到してます!
「心の傷を癒すということ」2話に様々なコメントが集まってます。
自分のキャリアが通用しない無力感に苛まれる。救急医学ではないから当然なのだ。その辺りの繊細がうまく表現されている。少年のタイガースの帽子はあの当時のものだ。深刻な状況下六甲おろしを歌う姿は考えさせられた。#心の傷を癒すということ
— Takahashi Izumi (@t3816) January 25, 2020
安の不思議なキャラが良い感じですね。
とても見応えがあり、リアルで、演技うますぎるのでこれからも絶対に見ます。やっぱり医療福祉の仕事はいいな。。深い。安先生の言葉で大人たちが子供を理解してくれたのが良かったね。#心の傷を癒すということ
— 55 (@waji_8) January 25, 2020
地震の揺れに怯える谷村の気持ちを察した旦那の行動がナイスでしたね。
#心の傷を癒すということ 谷村美月さんが、だんなさんから、ここなら地震が起きても怖くない、何もないからと言われ、山の原っぱで仰向けに寝てのびのびしていた。見ていて、こちらも晴れ晴れとした。
— コバヤン (@koba1989aki1008) January 25, 2020
本当に淡々と映される震災後の出来事の数々がストレートに心に訴えかけてきますね。
淡々と状況の描写が積み重なっていく展開。受け止めきれない事態に対応できずにいるさまざまな人たち。心無い言葉を吐く人。我慢を強いてしまう人。援助しようとしてくれている人。
この場に居合わせたら自分はどうするだろう?と考えてしまう、丁寧に作られたドラマでした。#心の傷を癒すということ— ニゴ@うつと生きる人 (@ug2510) January 25, 2020
「心の傷を癒すということ」2話での優しい言葉も泣けてきますね。
ボロボロ泣いた…
弱いことは良いこと。こんな簡単なこと、この歳になるまで知らなかった。安先生がそばにいると安心するだろうな。安心の安先生。私もそんな母親になりたい。#心の傷を癒すということ— リコ (@HaLsugar06) January 25, 2020
当時のことを思い出しリアルに感じる人も。
「すぐ近くなのに大阪は神戸とは別世界」という感覚、「バチ当たったんちゃう?」という中傷、ほんとそのまんま。細かい台詞まですごいなあ…
やっと開通した上りの阪急電車に乗ってると、車窓から見える景色がどんどん変わって行くんよね。みるみる被害が薄くなって行く。#心の傷を癒すということ— まみく (@mami4k10loves) January 25, 2020
どの立場も大震災から影響を受けてることから誰が悪いとは言えませんね。
すごく考えさせられる。
どの立場に立っても行き場のない不安や悲しみが発生する。
ただ…お互いに立場の押し付け(看護師だから、医師だから、子供だから、大人だから、マスコミだから)とかなく寄り添うことが一番大事なのかもなぁ。#心の傷を癒すということ— まなた (@manataN4S) January 25, 2020
辛いシーンの連発から安のピアノが胸に響きますね。
#心の傷を癒すということ 辛い現状、心情、その中でほぐれてゆく出来事など描かれている事のすべてが等身大な感じで無理なく入ってくるし、時折出てくるピアノや音楽も素晴らしい…(しみじみ…
— Qmin (@QminWeb) January 25, 2020
あわせて読みたい2020年冬ドラマ特集
「2020年ドラマ」カテゴリーの関連記事